『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック

フィリップ・K・ディック1968年発表の作品。

映画、「ブレードランナー」の原作にもなっています。

発表されたのが40年以上前の作品でありながら、今でも読まれている作品。

第三次世界大戦後、荒れ果てた地球。
火星への移民ひとりひとりに召使いとして与えられるアンドロイド。

主人公は、バウンティハンター(賞金稼ぎ)として、火星から地球へと逃げてきた8人のアンドロイドを「処理」するために追いかける。
というあらすじ。

SF小説ですが、主人公とアンドロイドのバトルだけの話。という訳ではなく、アンドロイドを「処理」していく中で、主人公は自分の仕事に疑問を持つようになります。

精巧に作られ、検査を行わなければそれが模造品であると見分けることすら難しいアンドロイドと、人間との違いはなにか?

人間の登場人物たちの中にも「アンドロイド的」な部分があり、処理されるアンドロイド達の中にも「人間的」な部分があり・・・

人間とは何か?といった哲学的なテーマで書かれている作品です。

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